08.12〜09.01 孟村紀行

2008年末から、2009年年初にかけて、恒例となった孟村への訪問を行いました。

今回は、総勢6名での訪問です。

開門拳社代表 服部哲也


08-09孟村紀行


孟村の冬は寒いです。池にも氷が浮かんでいます。 八極拳国際訓練センター。
ランニングから練習が始まります。 圧腿の練習はかかせません。
孟村の子ども達の練習。 楊傑師兄に用法を学びます。
呉家の家系図。 呉会清公の写真。
訓練センターの寮のタイムスケジュール。 きれいな宿舎です。
羊飼いは、鞭杆の元となった棒を持っています。 凍った池に映る夕日。

2008年度孟村訪問記

 2年ぶりの孟村訪問である。
今回の訪問の一番の目的は、楊傑老師に連手拳を学ぶことである。
ビデオで見た楊傑老師の連手拳を生で見られると思うと、行く前からワクワク・ドキドキといった気持ちであった。今年は残念ながら訪問人数が少なく、さびしい感じではあったが、少人数ならではの大変充実した訪問でもあった。
  また、出国から孟村までは、服部先生は先発組として既に孟村に到着しており、同行していただけないため不安はあったが、まぁ何とかなるさと楽観的気分での出発であった。
  実際、大きなトラブルもなく無事孟村に到着することができた(上田指導員のおかげです)。
それでは、孟村訪問の感想を以下に書かせていただきます。

 

●孟村稽古

 連手拳の練習は、2008.12.29〜2009.01.01までの4日間であった。
最初の3日間で套路は完了。
この3日間は、ただ単純に套路を繰り返し練習するといったものだけではなく、自主練習の時間も十分にとられた。
また、楊傑老師が套路の技の名称を紙に書いてくださった物を写すという、今までとは異なる練習も経験した。
個人的には、この技の名称を書くということは、大変勉強になることに気がついた。技の名称を漢字で書くことで技のイメージを思い描くことができ、練習の細かいところまで注意が行くようになる気がした。
  套路の順序を覚えるのも早くなるようにも思う。また中国語の勉強にもなるのも一石二鳥である(電子辞書片手に調べると、結構勉強になると感じた)。

 そして、最終日。練習を個々に見てもらうことができたのは、最大の収穫であった。
  楊傑老師より正直な指摘を受け、少々ショックを受けたが、自分に足りないものが明確に分かったので、今後の練習の方向性が決まり、大変得難いお言葉であった。このことは一生忘れないと思う。
また、楊傑老師には連手拳だけでなく、基本功も教えていただけたことも、大変勉強になった。

 孟村の学校の体育館では、我々が外で練習している間だけでなく、朝昼晩と学生たちが練習していた。皆さん大変上手で体も安定していた。毎日これだけ練習すればこれだけうまくなれるのだなぁと、感心しつつ、練習の足りない自分を反省していた。
学生たちの表演は舌を巻くほど上手である。やはり練習は大事だ…。
よし、楊傑老師に言われたことを念頭に、これからは基礎練習メインで行くぞ!!

 

●孟村生活

 2年前の記念祭のときの生活とは異なり、孟村の普通(?)の生活であった。八極拳の学生たちと同じ食事をとり、これが孟村の本来の食事なのだなと感じた。牛乳、卵、チャーハンなど大変おいしかった。
  夕食では、李俊義老師の料理、羊のしゃぶしゃぶ。そして最終日には盛大な送別会をしていただき大変感動した。
練習で大変お世話になった楊傑老師にも、服部先生に通訳してもらい感謝の言葉を伝えることができてちょっと感激してしまった。照れくさそうな楊傑老師を見て、さらにファンになってしまった。

 また、孟村の町の見学にも行ったが、思った以上に活気があり驚いた。なんとなく暗いイメージを思い込んでいたが、おしゃれな人も多く、スーパーなども充実しており、孟村(中国)の成長を感じた。今後もこの発展は続いていくのであろう。

 

●北京見学

 北京では、故宮、鳥の巣(国家スタジアム)、琉璃廠、前門などを見学した。
  故宮などは、ホントに大きく、こんなところに皇帝たちは住んでいたのだなぁと感慨深く見学させてもらった。
  それとさすが、中国の首都。ホントに大きい町であった。かなりの部分を徒歩で移動したため結構疲れはしたが、北京を歩いたぁって実感できる経験であった。
  そして、あいも変わらず屋台街は大変にぎわっており、おいしそうなものやら奇妙なものがたくさんあった。鮫は残念ながら見つけられなかったが…。

 

●最後に

 私たちを大歓迎してくださった呉連枝老師夫妻、呉大偉老師夫妻には大変お世話になりました。感謝してもしきれない感じです。
  また、練習を見てくださった楊傑老師、生活全般を見てくださった王立庄老師、剣などの梱包などをしてくださった李宝貴老師、大変おいしい料理を作ってくださった李俊義老師に感謝いたします。
  そして、今回の旅行の手配・通訳をしていただいた服部先生、本当にありがとうございました。
一緒に参加した上田指導員、奥村さん、疋田さん、庭野さん、おかげさまで楽しい年末年始を過ごせました。いろいろありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。

本部教室 田中裕一


呉老師のマンションの前で市場が開かれていました。

訓練センター内の売店。RPGに出てくる武器屋のようです。

孟村の大通り。 ショッピングセンターの果物売り場。
市場は人でにぎわっています。 訓練センター食堂での、豪華な夕食。
乾杯! 霜がおりて白くなっています。


孟村2008-2009

 昨年に引き続き、今年も孟村へ訪問することができました。
昨年は周佐先生に引率して頂いたので、何事もなく孟村へ辿り着けましたが、今回は「28日出発組」として、四人で行かなくてはなりません。
四人の中でも上田さんと私しか中国語ができないため、大変です。
できるといっても、たいしたレベルではないのですが、まあ何とかなるだろうと気楽に考えていましたら、まあ何とかなりました。

 日本を予定より少し遅れて飛びたってから約9時間、霧のなかをタクシーで進み、目的地である八極拳国際訓練センターへようやく到着しました。
今回は、楊傑先生に二十四連手拳を教えていただきました。
昨年は訓練センターのカリキュラムということで、センターの生徒たちと一緒に走ったり、走ったり、飛んだり、ということが多かったのですが、今回は、四日間、午前・午後と楊傑先生よりお忙しい中直に教えて頂くことができました。
私にとっては初めての套路でしたが、楊傑先生に丁寧に教えて頂き、何とか覚えることができました。
今回は六名と前回より少なく、間近で丁寧に教えて頂けました。昨年は参加しただけという感じが強かったのですが、今回はしっかり教わったという感じがしました。

 最終日には一人一人套路を見て頂き、弱い所を指摘してもらいました。
私は下盤が弱いということで、今年の目標は「下盤の強化」だと言われました。大変貴重な指摘を頂き、目標が定まるなど、充実した日々をすごせました。

 練習以外のことでは、初めての孟村の町でのショッピングで孟村の空気を感じ、果樹園の散策ではその広大さに驚き、羊の丸焼き、羊湯、年越し麺とおいしい料理に舌鼓を打ち、ついでに4キロ太るというおまけもありましたが大変楽しかったです。

 一月二日午前に孟村を発ち、王府井を観光、三日は故宮、オリンピックメインスタジアム通称「鳥の巣」等を観光し、楽しく過ごしました。
仕事納めの翌日出発し、日本に帰って翌日から出勤と孟村づけの冬休みでしたが、大変有意義で楽しい日々でした。

 最後に通訳等、多々迷惑をかけてしまった服部先生、結局は孟村へ着くまで頼りきってしまった上田さんや、奥村さん、疋田さん、田中さん、どうもありがとうございました。

大森教室 庭野 隆

鉄獅子。 呉大偉氏、李宝貴教練と。
  看板には「冬棗(ふゆなつめ)」と書いてあります。
呉秀峰公のお墓。 後ろの様子。
呉会清公のお墓。  
劈腿の練習。 散手練習。
楊傑師兄に、二十四連手拳を習う。  
「開門八極」の石碑と、服部代表。 羊肉に手前の三色の調味料を付けていただきます。


08-09孟村紀行